自分探しラン、みたいなw
1月4日 晴れ
久しぶりに実家に帰った。
ランニングを始めてからは、初の帰省である。
そこで、前々から行ってみたいところがあり、地図で見たら断然、走れる距離だったので、走って行ってきた。
それは、1〜2歳ぐらいから小1まで住んでいた団地である。
私は小1の夏休みに、父が家を購入し、社宅である団地を出ることになったのだが、そのために隣の小学校に転校することになり、団地の友だちと離れるのがとても悲しくて、しばらくは夜泣き通しだった。
それで、同じ市内でも遠くに引っ越したという感覚だったのだが、よく考えると、引っ越しが終わっても私だけ団地の友だちの家に泊まって過ごし、最後に母が迎えに来たときは、歩いて新居に行った覚えがあり、今更ながら地図で見ると3kmと離れていないのである。
走って往復しても物足りないぐらいの距離だ。ちんたら写真を撮りながら走った。
向こうに見えるのは、昔通った中学校。
新しく道路ができたので、最初に通った小学校まではすぐだ。私は1年生の夏までしかいなかったが、姉からは、体育倉庫にいると閉じ込められるとか、トイレにお化けが出るとか、散々怖い話を聞かされたため、自分の中では暗いイメージがある。
通学路を通って、社宅へと向かう。半年と通わなかったが、生まれて初めての通学路であるし、柔道教室のために夜道を通って怖い思いもしていたので、よく覚えている。
私の住んでいた棟。基本的にはあの当時のままの建物だ。1年生のときは巨大な建物に見えたが、4階建てで小さく見える。
一人この階段に座って漫画を読んだり、このあたりに生えていたヨモギをとったりしたものだった。桑の実もあったのだが・・・
さて、ルートとしてはあまりに短いので、そこから引っ越した後の小学校へと向かった。
同級生に出くわさないかとびびりながら走った。何せ、私はあらゆる同窓会名簿で行方不明者となっているのだ(笑)。
小学校の同級生の実家がいくつも目に入る。初恋の人とか。
昔はただの風景でしかなかったこの手の建物は、今は観光資源となってきれいに保たれている。
で、こちらにもすぐに着いてしまった。小学生の行動範囲って、こんなものだったのか。
それでまたこっちの小学校に通っていたときの通学路を通って、今の実家に帰る。道は全然変わっていなかった。
歩道橋も、35年前のままのようだ。
珍しく山羊を飼っている家があった。山羊がじっとこちらを見るので、一瞬、フリーズした。
実家を出てから25年。変わってしまった部分も少なくないが、思っていたほど、変化のスピードは早くない。学生服を着て自転車で全力疾走通学していた自分の後ろ姿が、まだそこに見える気がした。
ずっと住んでいる人からすればアホみたいな話だが、自分の通ってきた道を再確認できて、縄張りをマーキングする犬みたいに何か本能的な欲求を満たした気分。天気も良く、ポカポカしてよい散歩ランであった。■