Papa was a charan poran

Poetic running and something

東京マラソン出走記録(1):スタートまで

3月3日(日) 雨

3時過ぎ、自然に目が覚めた。緊張しているのだろうか。いや、そんなはずはない。おお、まだ寝られると思い、目覚まし時計を信じて二度寝

 

5時、アラーム音1回で即起床。多分、ちゃんと眠れたと思う。5時56分の電車に乗るために、遅くとも50分には家を出ないといけない。まずコップ一杯の水を飲み、家族を起こさない様、キッチンの流しの電気だけ点けて、急いで昨日買ってきたコンビニおにぎり二つを食べる。冷蔵庫にいれていたため、固くなっている。飲み物は、走りながらよく飲む野菜ジュース。おにぎり1個半食べたところで、便意。とにかく、出発前にしないといけないことは、大便を出し切っておくことだ。どうもすこし踏ん切りが悪いが、とりあえず安心。ビタミンCの飲み物と、鉄分サプリ、お腹を壊さないよう、正露丸を摂取。家を出る前に、もう一度大便の残りを絞り出す。多分、これで大丈夫だろう。

 

外はまだ薄暗い。キャップを忘れてすぐ取りに戻ったが、電車には間に合った。

 

新宿につくと、さすがに東京マラソン出場者だろ、という人たちがちらほら目に付く。とりあえず開門まで時間があるので、新宿駅でトイレを済ませ、都庁方面に向かう。西口を出たところですでにゲート別の案内が出ており、それに従い、ゲート1の方向へ、都庁前まで行く。小走りで追い抜いていくボランティアの女性。歩くランナーは、もうそのまま走れる格好の人もいれば、ジーパンを履いている人もおり、格好は人それぞれ。このときはまだそんなに寒くなかった。

 

トンネルを抜けると警官やスタッフの打ち合わせしている姿が見え、とても大きなイベントなんだということを実感。このために働いてくれる多くの人の存在に感謝。

 

ゲート1はまだそんなに人が並んでおらず、開門までまだ時間があるので、今のうちにチノパンを脱いで計時チップを着けることにしようと、脇の花壇のところに腰掛ける。もうタイツに短パンを履こうかと思ったが、やはり少し寒いので、ウインドパンツを履く。これはジッパーがあるので靴を履いたままでも脱ぐことができる。初めての計時チップを、周りの人をみながら、足を曲げても干渉しない位置に固定する。

 

 

と、ここで雨がポツポツと降り始めた。走り始めてから降ってくれればいいのに、これは痛い。開門は7時の予定だったが、少し遅かった。まずリストバンドとゼッケンに書かれたゲート番号を確認。次にセキュリティーチェック。一応、リュックの中身がわかる様、小分けにした着替えや食べ物の袋を出して見せたのだが、あまりちゃんとチェックしていなかった。ずっと前に味スタで国体をやったときは、オリンピックの前哨戦ということで、もう少し厳しくチェックして、水筒のお茶もその場で飲まされたけど、こんなのだったらチェックする意味ないと思うんだけど。金探を通って、いざ会場へ。

 

 

会場に早く入ったのは良かった。テントで着替えるよりも、この右のピロティ的なところに陣取って着替えるほうが広々としているが、これも早くしないと場所がなくなる。トイレもこの時間はまだ並ばずに入れた。ここで2回小便。なんでこんなに出るんだ?

 

着替えるといっても、ウインドパンツを脱いでマルチポケットパンツを履き、ポンチョを着て帽子をかぶるだけである。

 

手持ち無沙汰だが、することもないので早いとこ荷物を預けて、そのままスタート地点へ。

 

サブ4で申請したのでEブロックでのスタートだが、まあ悪くない。階段を上がったところにまた仮設トイレがあり、そこでもう一度小便をしておく。またスタートまでは1時間半ぐらいある。ここで時間を潰している人たちもいるが、とりあえずスタート地点を見てこよう。

 

 

 

 

こんな感じで、ブロックの中で2列目に並ぶことができた。

しかし、ビル風のせいか、寒い。雨も少し強くなったり弱くなったりを繰り返す。

やはり長袖でフードのある百均のポンチョにするべきだったか。袖なしポンチョのなかに腕を入れて、できるだけ体温を奪われないようにステップを踏んだりして時間を潰す。前のブロックはDブロックの10kmのランナーたち。フルの走者と違って、薄着でウォームアップしている。高校生の集団や視覚障害者のランナーもいる。

まだ1時間以上あるかと思うと気が遠くなるが、後ろを向くともう結構な人が並んでいるので列を離れたくない。しかし寒さのせいか、普段飲まないものを沢山飲んできたためか、またおしっこが溜まってきた。もうこれはスタートまで我慢するしかない。大便は我慢できなくなると大変だが、おしっこはまだまだ我慢できる。

 

スタート30分前ぐらいになって、いろいろとイベント的な音楽やら歌やらで気分が盛り上がってくる。君が代斉唱、都知事の挨拶が終わり、気がつくともうスタートまであと少し。否応無しに気分が高まる。

 

 

1分前。Runkeeperを準備してまっていたのだが、カウントダウンはしないようだ。そりゃそうか、そしたらみんな勝手に走り出しちゃうもんね。というわけで、ストップウォッチ、Runkeeperともに1秒ぐらい遅れで計測スタート。

 

号砲の後もしばらくは進まないのかと思っていたが、案外スムーズに動き始める。かくして、初めてのレースの火蓋は落とされた・・・(つづく)