Papa was a charan poran

Poetic running and something

東京マラソン出走記録(3):ゴールの後

(承前)

Runkeeperはかなり前から42km以上走っているとアナウンスしていたので当てにならないのか、実際ジグザグに走ってきたので45kmぐらい走っているのかもしれない。

 

ゴールして歩いているときは寒さで体の震えが止まらない。最初にもらえるのはクリスタルガイザーのペットボトル小。タオルをかけてもらい、アルミシートをかけてもらうが、まだ寒い。早く着替えたい。

 

着替え用テントは、混み合っているが少し隙を見て自分の場所を確保できた。アルミシートを敷いて、その上にまず座る。手がかじかんでバッグを開けるのも一苦労。とにかく濡れたウェアを抜いで、ビニール袋に詰める。肌着を変え、急いでセーターとダウンジャケットをきて、やっと楽になった。

 

このとき、肩にかけてもらったタオルがないのに気づいた。

 

そんな〜!!

 

どこで落としたのか、わからないが、もう気力もないので諦めて帰路につく。

 

まだ走っている人がたくさんいる。とにかく何か食べようと、あんぱんを頬張るのだが、異常に甘く感じるし、糖分を受け付けないのか、美味しくない。半分だけにして、とにかく地下鉄へと入っていく。

 

地下鉄の構内は混んでいて、有楽町駅方面へと向かうのだが、適当なところで地上にでると、コースを超えることができず、結局だらだら歩いてまた地下へ。地下道から有楽町駅まで歩いて、山手線に乗る。

 

車内は暖かい。ずっと乗っていたい気分だったが、東京で乗り換え。東京駅は手軽な立ち食いがないので、どうしよう。どこかでうどんを食べたい。しかし早く帰りたくもある。

 

中央線に乗ったら、睡魔に襲われた。ヤマザキがくれた袋を持っているので、東京マラソンに出場した人であることは一目瞭然だ。それが電車でうとうとしている。

 

武蔵境で降りて、家に自分の食べたい物があるかもわからないので、nonowaのきらくという蕎麦屋に入る。ここは前も入ったことがある。

 

券売機を見て、そばしかないのにがっかりした。しょうがないのでかき揚げそばを注文。

 

そんで椅子に座ったら、店内に武蔵野うどんのポスターが貼ってあった。二度目のがっかり。券を買ってから座るんだから、座る前に見えなかったら意味ないじゃん。うどん食べたい。

 

そんで、出てきたかき揚げそばを食す。マラソンの後だからか、普段、あれほど好きなかき揚げそばが、全然美味しく感じないのである。旨味がない。つゆに浮いた天ぷらの油が、いかにもショートニング的な感じで唇までヌルヌルになる。なんだこれは。完走後のうどんをあれほど楽しみにしていたのに。三度目のがっかり。

 

さっさと食べて、家に帰った。娘がお菓子を作っていた。風呂に入りたかったが、体に塩がたくさんついたまま一番風呂に入るのも気が引けるし、かといって体を洗ってから入るという気力がない。

 

右足の甲がいたい。紐を締めすぎたのだろうか。EXPOでもらった試供品の湿布を貼る。

 

夜のひなまつりのケーキも、甘いものがもう気持ち悪いので食べず。一応、仕事のメールは処理して、死んだように眠った。

 

 

3月4日(月) 雨

ラソン明け1日目。筋肉痛は、膝やハムストリングなどにあるが、それほどひどくはない。ただの筋肉痛ではなく、かなり筋肉が損傷していると思われるので、下手にストレッチやマッサージはせず、なるべく負担をかけないようにするが、電車やバスが見えるとつい小走りしてしまう。

 

戦利品のランチパック。我が家では誰も食べたがらない(笑)

結局私が朝食として食べた。

 

今日1日は仕事も多かったが、それほどしんどくもなく、むしろ精神的には達成感で充実している。そして、あの地獄のようなマラソンを、自分に鞭打って完走したことを考えると、仕事ももうしこし粘り強くしていこうという気になる。メンタルにプラスの効果が出ている、と思いたい。

 

しかし、ゴールのときに腕を上げて違和感のあった右肘が、今日になって痛い。腱を痛めたのだろうか。ちょっと様子を見よう。

初レースの自己評価

今回、出走すること自体、家族以外にはほとんど秘密にしていたので、誰かに目標を語ることもほとんどなかったが、心の中では初出場のレースで是非とも達成したい3段階の目標を設定していた。

 松:完走&サブ3.5達成

 竹:完走&サブ4達成

 梅:完走

今回、サブ4は達成できて、市民ランナーとしてはまあ悪くないと思うが、途中でへこたれて歩いてしまったことは事実。走っているときは、もう二度とレースなんて出るもんかと思ったが、1日経って沸き起こってくるのは、本来達成できたはずの松プランへの執着心である。

初レースマラソン反省点

コンディション作り、補給

【よかった点】走った後食べられるものを持っていったのはよかった。完走してから着替え終わるまで、体力が回復するのにかなり時間がかかる。

【反省点】普段なれないジェルやポカリを取りすぎたのかもしれない。朝はおにぎり2つと、野菜ジュース、移動中VAAMを飲み、スタート2時間前にカステラを食べたが、甘いものを摂りすぎたのも、後半体が動かなくなった原因の一つかもしれない(低血糖?)。

普段、フルマラソンの距離を走れない人は、つい補給に頼ろうとするが、仮に普段の状態でフルを走りきる体力があるとしたら、食事も普段通りで良いはずだ。朝のおにぎりだけでよかったか。個人的には、自然食のほうが相性がよい。走っている途中の給食で効果があったように思えたのは、バナナ。

ジェルはある程度のペースで走りながら食べるのは難しい。息が苦しくなる。25km以降の空腹対策には、一口羊羹でもあまり効果はなかった。給食のバナナがよい。給水所ではポカリより水の方が美味しく感じた。糖分を取りすぎていたのかもしれない。電解質タブレットも、途中で摂取している余裕はなかった。足つり対策としてのマグネシウム摂取が課題。

雨対策

【よかった点】折り畳み傘。帰るとき雨が降っていることを考えると必須。

【反省点】asicsのノンスリーブポンチョを着たまま走り始め、5kmぐらいで暑くなって捨ててしまったが、後半とても寒くなって(大迫もリタイアした程だ)、捨てなければよかったと思った。

しかし、走りながら折りたたんでポケットにしまう余裕はなかった。そう考えると、雨で寒くなりそうな日は、着たまま走っても暑くなりすぎないウインドジャケットか、腰に巻きつけることができる長袖のカッパ(百均のやつ)のほうがよいだろう。フードもあるし。

ウェア

【よかった点】おたふく手袋のアウトラストのインナー(ジジシャツ)は、濡れてもある程度暖かかったようで、着替える時に脱いだらとても寒かった。Spaldingの安い練習用のシャツも、ポリウレタンが入っていて多少厚みがあったので今日はよかった。腹巻きは、効果があったのかわからないが、お腹が痛くならなかったから、悪くはなかったのだろう。だがこれは正露丸のおかげかもしれない。

キャップ。雨が顔にかからないのでキャップは晴れても雨でも必須。

ポーツマスクをしていったが、待っている間それでかなり口元が暖かかった。

【反省点】マルチポケットパンツ。寒くて手がかじかんでしまい、ポケットの中のものが取り出せず、小分けにした電解質タブレットを取り出すのに難儀した。結局、歩いて取り出した。どこに何を入れたかもわかりにくくなり、シャツの下に隠れるので走りながら目で確認しにくい。YURENIKUIのほうがよかった。

シューズ。スタート地点で待っている間にびしょびしょになってしまった。換えのシューズがあったほうがよかった。袋の大きさの制限があるので、荷造りにも工夫が必要。

手袋。雨が降らなければ、いつもの薄手のものでよかったが、雨で濡れた上、気温が低かったので、手が動かせないほどかじかんでしまった。今日ぐらいの寒さなら、防水のものがよかった。

雨で寒い時は、靴下もくるぶしまで覆うもののほうが良いのではないか。防水性という面では、タイツよりウインドパンツのほうが暖かい。入場ゲートに並んでいる時、ウインドパンツを白と履かないとでは大違いだった。

装備

【反省点】スタート前、とても寒かったのでホッカイロがあるとよかった。スマホのRunkeeperは、ペースを教えてくれるので役に立ったが、距離が不正確で、ゴール2km前ぐらいでもう42km以上走ったことになっており、気持ちが折れる。しかしラップをあとで確認するのはアプリのほうが楽。1kmごとの標識を見落とすことがあり、集中力も切れるので後半はウォッチのラップボタンをほとんど押すことができなかった。

【よかった点】念のためにいつものウエストベルトを持っていったが、着替え時のとっさの判断でそれを使うことにした。スマホとポケットティッシュをそっちにいれた。やはり少し前までの計画通り、YURENIKUIを持っていったほうが良かった。しかしジェルはもう使わないことにしよう。

スケジュール

【よかった点】5:56の多磨発の西武線〜中央線で行くと、ちょうど良い時間だった。入場は早めにいって正解だった。更衣スペースは寒いし、ウェアは下に着ているので、議事堂前のピロティで場所を確保して荷物を整理するのが正解。敷物があっても良い。

荷物も早めに預けた方が良い。レース後に取り出すとき、先に来た選手の袋を探すために取り出すので、多くの袋は野ざらしになっている。早く預けた人のは、多分カートの奥の方に入れられるので、ついでに取り出されるという可能性が少ないと思われる。

【反省点】荷物を預けて、それまでに2回トイレにいったが、スタートラインに並ぶ前に再度トイレに行き、並んだのはスタートの1時間半前ぐらい。これだと、Eブロックの2列目に陣取ることができたが、前の方だと風が当たって寒い。人が周りにいるだけで、暖かさが全然違う。並んでいる間におしっこが溜まって、もう一度トイレに行きたくなった。

今回のレースでは、結局3回トイレに行った。ドリンクの飲みすぎも反省。

慣れている人は、荷物を預けた後、できるだけ風の当たらないところで暇を潰し、適当な時間に整列する。同じブロックの中なら、10列目ぐらいでもそう変わらないのではないか。

ランの内容

【反省点】前半、飛ばしすぎて後からラップを見たら、4分30秒台〜40秒台/kmで走っている。後半バテる原因の一つとなった。25kmすぎ、普段走らない距離になると、急激に股関節の筋肉痛、足底の痛みに襲われる。抜かしていったランナーたちにどんどん抜き返される。しかし、Eブロックより後ろの選手に抜かされるということはほとんどなかったのではないか。基本的にA~Cブロックの選手たちと走ることになった。後半、耐えられなくなって、かなり歩いた。怪我したわけでもなく、息が上がるわけでもないが、股関節の痛みと、全身が凍りついたような苦しさ。それがなければ、サブ3.5ペースメーカーについていけたのではないか。

【よかった点】38kmぐらいまでは絶望していたが、サブ3.5を諦めてサブ4に目標を切り替えたことで、吹っ切れた。怪我をしたわけでもないから、タイムや声援に惑わされずに、とにかく走り続ければゴールできる、少しでも速く走れば早く解放される、という気持ちで走った。

 

6日ぶりに日本酒を飲んだが、あまり美味しくは感じなかった。酔いたいだけ。